壁・天井のリフォーム基礎知識

壁・天井のリフォームの基礎知識についてご案内しています。壁や天井のリフォームする際の仕上げ方法についてご説明しています。

クロスの種類

下地の上に張るだけで表面を仕上げることができるので、施工がたやすい、工期が短い、コストも手ごろなため、一般の住宅では最もよく使われている内装材です。最近では、汚れ防止、抗菌、消臭などの機能を備えたクロスや珪藻土や炭、コットンなどの原料を加えたクロスもあります。

塗り壁の種類

防火、防音、調湿性などの機能性に優れ、柔らかな質感により趣のある仕上がりが得られますが、施工費が高く、工期がかかる、職人の腕によっては仕上がりに差が出るといわれています。

珪藻土
肉眼では見ることの出来ない無数の孔質(空気層)があり、断熱性、保温性、脱臭性、防火性などにも優れています。表面を鏝(こて)で撫でる、引きずる、叩く、磨くなどの左官時術によって、豊かな表情に仕上げることが可能です。
漆喰
吸放湿性、防火性、防音性、調湿性などに優れたすぐれた材料ですが、高度な左官技術が必要であるため、施工できる職人が減少しているのが現状です。基本色は白色ですが、顔料を混ぜて着色した「色漆喰」もあり色のバリエーションを楽しむこともできます。
土壁
土を用いた古くからの仕上げです。壁の下地には竹を縄で編んで作った「小舞下地」を用い、その上に荒壁(下塗り)、中塗り、上塗りの3層に砂混じりの粘土を塗り重ねて作られます。最近では「小舞下地」に代わり、石膏ラスボードや金属メタルラスなども使われています。土の産地によって特有の色があり、京壁、じゅらく壁、大津壁、根岸壁などがあります。
繊維壁(綿壁)
綿状の繊維材(パルプや紙の綿状繊維)や糸状の繊維材(木紛などの粒状物や化学繊維)と接着剤を混ぜ、水で練った材料を使います。吸音性や断熱性に優れ、施工が容易く工期も短い利点がありますが、耐久性や耐摩擦性が乏しく、汚れや水に弱いのが難点です。
砂壁
色土の変わりに泥分の少ない川砂とツノマタ、フノリなどの糊を混ぜて仕上げます。簡単にボロボロと落ちることはありませんが、年数が経つと砂がはがれやすいのが難点です。
プラスター
漆喰のような純白で滑らかな仕上がりが得られ、漆喰より安価な壁材です。石膏を主材料とした石膏プラスターや石灰を使った石灰性プラスターは乾燥にともなう収縮が少ないため、強度、耐久性には優れていますが耐水性には劣ります。ドロマイト(苦灰石·白雲石)を使ったドロマイトプラスターがあります。適度なねばりけと保水性があるので糊を混入しなくてもよく、強度もある壁材ですが、収縮が大きいため、亀裂が入りやすいのが難点です。

板壁の種類

板張りの壁のことで材料には無垢材や合板が使われます。 壁全体を板材で仕上げる場合もありますが、壁の下半分に板材を貼り、その上をクロスや塗壁で仕上げる方法もあります。腰の高さまで板材を張ることから腰壁といわれており、傷や汚れが付きやすい高さの壁を保護する役目とインテリアとして楽しむ目的があります。

無垢材
無垢(ムク)の板材を使った壁材です。針葉樹のスギ、ヒノキが一般的ですが、桐、竹など様々な製品が販売されています。無垢材は自然素材の持つ優れた質感や保湿·調湿·吸音性があり、年月の経過とともに素材の味わいを楽しむこともできます。その反面、反りや割れが発生したり、色や柄にバラツキがでる場合もありますので、材質を十分に理解をして採用しましょう。
合板
木材を薄くむいた単板(ベニヤ)を木目が交差するように積み重ね接着剤で張り合わせて一枚の板にしたものです。使われる主な樹種はシナ、カバ、ブナ、タモ、ナラ、スギなどかあります。

その他の仕上げ方法

吹きつけ
水溶性樹脂や合成樹脂などを用い、仕上がりは塗り壁のようになります。
塗装
合成樹脂や油性ペイントなどの塗料を、下地の上に塗る手法です。
化粧石膏ボード
石膏ボードの表面にあらかじめ化粧が施されており、仕上げが必要のない石膏ボードです。表面紙にプリントした普通品やプラスチックシートや化粧加工した紙を貼る特殊品があります。石膏を主材料とした石膏ボード(プラスターポード)は、防火性、断熱性、遮音性に優れ、加工もしやすい材料ですが、衝撃に弱い難点があります。
ガラスブロック
2個の箱状のガラスを高温で加熱接着して作られており、中が空洞で空洞部分の気圧が0.3気圧と真空状態に近いため、採光効果がありながら優れた遮音効果と断熱性があります。耐火·防火設備の認定を受けている材料でもあり、内壁のみならず外壁やトップライト(屋根に設けられた窓)としても使われます。トステムよりアルミと樹脂の複合インテリアサッシ"シンフォニーマイルド"シンプルアートシリーズの施工イメージ